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テオ・アンゲロプロス監督の死を悼む
インフルエンザの熱にうなされながら仕事に苦悶するうち、テオ・アンゲロプロス監督の訃報が伝わりました。
24日、事故死だったそうです。
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2012/01/29 10:48 |
『永遠の僕たち』、安息なき記憶
この作品が亡きデニス・ホッパーに捧げられているのは、彼の息子ヘンリーが出演しているからではないでしょう。
むしろ逆だと考えるべきだと思います。
あの『イージー・ライダー』(1969年、デニス・ホッパー監督)や『アメリカの友人』(1977年、ヴィム・ヴェンダース監督)でバイクや車を疾走させたデニス・ホッパーの息子に、車恐怖症の少年を演じさせることの微笑ましい悪意がここにはある。
その点だけでも大いに僕たちはこの映画に好感を抱くわけです。
イーノック(ヘンリー・ホッパー)の両親が事故死してい...
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2012/01/07 21:36 |
映画『ロンドン・ブルバード』、できすぎる手前
あけましておめでとうございます。
今年も映画レビューを続けますので、どうぞよろしくおつきあいください。
昨年は残念ながら60本の新作映画しかレビューできませんでした。
ですので生意気に2011年の映画回顧、なんて記事をアップするのは控え(笑)、今年はいきなりレビュー記事からスタートすることにします。
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2012/01/05 12:28 |
『50/50 フィフティ・フィフティ』の微笑み返し
年明けには見に行くだろう『永遠の僕たち』といい、公開中の『私だけのハッピー・エンディング』といい、死に至る病に冒された若者の映画が続けて公開されているのは年末だからでしょうか?
まさかね(笑)。
軽口はさておき、今回のレヴューは5年後生存確率50%の癌に罹った若者の映画、『50/50 フィフティ・フィフティ』です。
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2011/12/31 10:46 |
『サラの鍵』、虐げられた女たちの系譜
父母と引き離され、いったんボーヌにある子供だけの収容所に入れられたサラ(メリュジーヌ・マヤンス)は、そこでレイチェル(サラ・パー)と知り合います。
サラは彼女に弟のミシェルを納戸に閉じ込めてきてしまったことを打ち明け、一緒に収容所から脱走する計画を立てるんですね。
そして彼女たちは、監視兵の助けもあって収容所を脱出することに成功します。
鉄条網を潜り抜け、葦の原を駆けていくふたり。
その様子がどこか『カラー・パープル』(1985年、スティーヴン・スピルバーグ監督)の姉妹を思い起こさせるわ...
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2011/12/30 17:52 |
映画『ワイルド7』、ユキ=フカキョンの不調和感
少年の頃、毎週少年キングに掲載される『ワイルド7』を楽しみに読んでいたファンのひとりです。
であれば、やはりこの期に及んでの実写化に違和感を覚えつつも、映画館に足を運ばないわけにはいきません。
もちろんだからといって原作の漫画と映画を比較しようという気持ちはまったくないんですが。
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2011/12/28 09:51 |
映画『リアル・スティール』、ロボットは鏡の中の自分を見たか?
映画が終盤を迎える頃、興味深いシーンがあります。
WRB(World Robt Boxing League)公式戦の前座試合に出場することになって、チャーリー(ヒュー・ジャックマン)とマックス(ダコタ・ゴヨ)がロボットとともに控え室にいる。
そこへチャンピオン・ロボットであるゼウスの所有者ファラ・レンコヴァ(オルガ・フォンダ)から呼び出しがあり、ふたりは彼女の特別室に向かうんですね。
ロボットはただひとり(?)控え室に残されます。
そのときロボットが鏡に映る自分に顔を向ける(ように見える...
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2011/12/26 11:21 |
映画『源氏物語 千年の謎』の桜の木、そして森田監督追悼
森田芳光監督の訃報が入ってきました。
昨夜のことだとか。
とても急な死で驚いております。
61歳、すでに人生80年の時代ですから、早すぎる死と言ってもいいのではないでしょうか。
僕は森田監督のあまり良い観客ではありません。
監督の作品を追いかけたのはたぶん『それから』(1985年)あたりまででしょう。
特に90年代、僕が映画から少し離れた時期を境に、森田監督の作品からは遠ざかってしまいました。
それでもたとえば若き日に『家族ゲーム』(1983年)を観た者としては、やはりその死の報に...
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2011/12/21 17:36 |
『恋の罪』、生態図鑑の先
映画の終盤に差しかかったところで、美津子(冨樫真)がいずみ(神楽坂恵)に向かって「言葉の肉体とは意味だ」というような言葉を投げます。
だからといって、まさか園子温監督が「言葉の肉体=意味」という等式を本当に信じているわけじゃないでしょう。
いや、信じていないからこそ女優に言わせることができたわけで、信じていたらできなかったんじゃないか。
そんな気がします。
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2011/12/17 21:30 |
『マネーボール』、紙コップにガム
この映画を見ながら考えていたのは、ひと昔、いやもっと以前なら、主人公のビリー(ブラッド・ピット)を演じていたのはロバート・レッドフォードだったかもしれないな、ということでした。
と言っても、特に理由があったわけではありません。
ビリーを演じるブラッド・ピットにレッドフォードを重ね合わせてみたら、とりたてて違和感を覚えなかったというだけのことです。
聞くところによるとレッドフォードは野球の特待生としてコロラド大学に進学した経歴の持ち主で、それならビリーを演じるのもさほど的外れじゃないんじゃな...
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2011/12/16 18:55 |
『ラビット・ホール』、夫はアスホール
息子を事故で亡くしたベッカ(ニコール・キッドマン)は、ある日事故の当事者である高校生ジェイソン(マイルズ・テラー)を見かけます。
その後、失った者として生きているベッカと失わせた者として生きているジェイソンは、次第に心を通わせることになるわけです。
で、ジェイソンは自分が描いていたSF漫画を完成させて、それを楽しみにしていたベッカのもとへ届けに来る。
そのとき初めて二人の関係を知ったベッカの夫ハウイー(アーロン・エッカート)は、度を失ってジェイソンに当り散らすんですね。
そこでたまりかね...
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2011/11/30 18:21 |
『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』、ブルボン家の血筋?
僕のような観客にとってこの作品を見る動機のひとつはミラ・ジョヴォビッチでしょう。
もちろん彼女が主役の映画ではありませんから、『バイオハザード』シリーズほどのアクションを望んだりはしません。
その程度の期待でミラの登場シーンを見れば、十分に楽しめる作品だと言えそうです。
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2011/11/26 08:34 |
『ミッション:8ミニッツ』、記憶と現実
記憶と夢の違いはあれ、他人の脳の中がドラマの主舞台という意味では、『インセプション』に似た映画だと言えそうです。
その主舞台である記憶あるいは夢を、どのように現実と混濁させるか。
そこが作り手にとって最も頭を悩ませるところなのかもしれません。
実際『インセプション』では、そのためにいくつもの仕掛けが用意されていたわけですね。
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2011/11/13 09:49 |
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』、不思議な逆転現象
『猿の惑星』(1968年、フランクリン・J・シャフナー監督)は必ずしも優れた映画というわけではなかったと思います。
でもなぜか僕たちはこの映画に思い入れがある。
実際のところ、好評を得た『猿の惑星』には続編(『続・猿の惑星』1970年、テッド・ポスト監督)が作られ、さらに猿の惑星誕生に至る歴史を描くべく、『新・猿の惑星』(1971年、ドン・テイラー監督)とそれに続く2本の続編(『猿の惑星 征服』1972年、『最後の猿の惑星』1973年、ともにJ・リー・トンプソン監督)、つまり計5本のシリーズ...
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2011/11/06 13:21 |
『ツレがうつになりまして。』、亀が亀
またまた一ヶ月ほど更新が止まってしまいました。
これじゃweeklyじゃなくてmonthlyじゃん。
今のペースでは、年間100本の映画をレビューするという目標を達成できそうにありません。
今年もまだ二ヶ月ありますが、早々に白旗を揚げておきます。
一本でも多くレビューしたいとは思いつつ。。。
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2011/11/02 12:27 |
『ミケランジェロの暗号』、一番の謎
ブログの更新が滞っていましたので、しばらく前に見た作品のレビューです。
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2011/10/04 16:03 |
『人生、ここにあり!』、境界?
精神的な「病」を持つとされる人々が、ときに驚くべき才能を発揮することがあります。
それはある意味当然とも言えて、「正常さ」とはあくまで相対的で一方的なものでしかないからですね。
ですから「健常者」であれ「患者」であれ、その差は基本的には単に個体差の問題に還元されるわけです。
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2011/09/12 11:13 |
『シャンハイ』、見返り美人
ヒロインのアンナ(コン・リー)が画面奥に歩いていって、こちらを振り向くシーンが何度かあります。
見返り美人とはよく言ったもので、このときのコン・リーが美しい。
こうしたサスペンス風の作品には彼女のようなちょっと癖のある美人がとてもよく似合います。
上海裏世界のボス(ランティン、チョウ・ユンファ)の妻であり、そして米諜報員(ポール、ジョン・キューザック)を翻弄する女。
コン・リーのような女優にはぴったりの役どころじゃないでしょうか。
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2011/09/11 10:29 |
映画『うさぎドロップ』、黒衣の芦田愛菜ちゃん
人気コミックの映画化に今をときめく松山ケンイチくん、芦田愛菜ちゃんを配し、さらに売り出し中の桐谷美玲ちゃんが出演しているとなれば、話題になって不思議はないわけです。
個人的には主人公の大吉に松山ケンイチくんというのは少し意外な感じがしたんですが、コミックと映画は別物ですから、これはこれでいいんでしょう。
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2011/09/03 11:11 |
『ハウスメイド』、転落と落下
しばらく前に試写会で見させていただきました。
一応この作品は、1960年に撮られたキム・ギヨン監督の『下女』という作品のリメイク、ということになっているようです。
と、歯切れの悪い言い方をするのは、僕は元の作品は見ていないんですが、資料によるとどうやらもっとぐだぐだの物語なんですね。
このリメイク版はかなりシンプルになっています。
主人公の性格や人間関係等も大きく変更されていて、物語の共通点というと、主人がハウスメイドを妊娠させちゃう、ということぐらいじゃないでしょうか。
ですからリメ...
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2011/09/02 09:34 |