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『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』、真の相貌?
映画が始まってしばらくすると、ああ、そういえばそうだった、と僕たちは思い出します。
と言っても前作のあらすじや登場人物たちの関係ではありません。
スローモーションを多用しながら、直前に仕掛けられたからくりの種明かしやホームズの頭の中の未来予想を展開する作風です。
正直なところ疲れるんですが(笑)、これがガイ・リッチー監督のスタイルのようですから異を唱えるのはやめておきましょう。
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2012/04/16 15:43 |
『ヒューゴの不思議な発明』、映画の可能性を信じること。
マーティン・スコセッシ監督が3D作品を撮ると聞いて、何となく違和感を覚えたのは僕だけではないでしょう。
というのも、あくまでこちらが思い描いていた勝手なスコセッシ像ですが、彼は3D作品からは最も遠い作家の一人だったように思えるからです。
もちろん作風から受ける印象ではなく映画との向き合い方の問題なんですが。
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2012/03/24 10:52 |
『ロボジー』、種明かしの功罪
良くも悪くも某在京TV局と某大手広告代理店のタッグが作り出す典型的な映像作品ですね。
ロードショー公開からDVD・BDのリリース、某衛星映画チャンネルでの放映、そして最終的には当のTV局での放映と、一連の商業ラインを意識して撮られている、という意味です。
だから実はこの映画にとって最も収まりのいい場所は、111分の作品を90分程度に編集した地上波放送ということになるのでしょう。
もちろんそれはそれでいっこうに構わないわけです。
そうして資金が回収されれば、とりあえず新たな映画が作られる余...
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2012/03/23 12:29 |
『J・エドガー』、愉しい時間
いやあ、何とも愉しい映画です。
最近のイーストウッド作品はほんとうに愉しい。
それぞれにその理由は異なりますが、愉しくなければ映画じゃない、そんな思いは共通しているように感じられます。
恋愛映画だろうとギャング映画だろうとプロパガンダ映画だろうとコメディー映画だろうと、どんな映画も愉しくなければいけない。
映画館とは作品のジャンルに関係なく、愉しい時間を過ごす場所なのです。
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2012/03/22 18:44 |
『メランコリア』、称賛されこそすれ…。
滞っていた映画レビューを少しずつアップしていきます。
まずはラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』です。
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2012/03/20 12:02 |
吉本隆明氏の死に寄せて感謝の言葉を
レビューの更新が滞っているにもかかわらず、こうして映画に無関係な追悼の文章をアップすることをお許しください。
何しろ僕は、吉本隆明氏の著作から思想的に少なからず影響を受けています。
その死にあたって、何かしら感謝の気持ちを表すのでなければ大いに義理を欠くというものでしょう。
これがその最初で最後の機会であるようにも思えるんですね。
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2012/03/16 14:28 |
映画『ヒミズ』、気狂いピエロの末裔
主人公のひとり、住田佑一(染谷将太)は、自堕落な母親に代わってボート屋を営んでいます。
そのボート屋の前には茶沢景子(二階堂ふみ)の言葉を借りれば「野趣あふれる」池があるんですね。
そしてその池の中央あたりに、震災で沈んだらしい小屋が半分だけその姿を露わにしているわけです。
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2012/02/18 12:50 |
『月光ノ仮面』、石原さとみ嬢の太もも
落語家・森乃家うさぎもどきの男(板尾創路)が戦争後数年を経て戦地から復員するところから物語は始まります。
戦死したと思っていたうさぎが健忘症になって戻ってきた、というわけで師匠を初め、みんなが彼に振り回されることになるわけです。
でも物語が進み、彼の回想が重なるうち、健忘症なのは彼ではなくて周囲の者たちだということが僕たちにはわかってきます。
何しろ、彼は本物のうさぎ(浅野忠信)とは似ても似つかぬ男なんですね。
二人並んでみれば間違えようがないはずで、だとすれば誰もがうさぎの顔なんて覚え...
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2012/02/03 21:20 |
テオ・アンゲロプロス監督の死を悼む
インフルエンザの熱にうなされながら仕事に苦悶するうち、テオ・アンゲロプロス監督の訃報が伝わりました。
24日、事故死だったそうです。
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2012/01/29 10:48 |
『永遠の僕たち』、安息なき記憶
この作品が亡きデニス・ホッパーに捧げられているのは、彼の息子ヘンリーが出演しているからではないでしょう。
むしろ逆だと考えるべきだと思います。
あの『イージー・ライダー』(1969年、デニス・ホッパー監督)や『アメリカの友人』(1977年、ヴィム・ヴェンダース監督)でバイクや車を疾走させたデニス・ホッパーの息子に、車恐怖症の少年を演じさせることの微笑ましい悪意がここにはある。
その点だけでも大いに僕たちはこの映画に好感を抱くわけです。
イーノック(ヘンリー・ホッパー)の両親が事故死してい...
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2012/01/07 21:36 |
映画『ロンドン・ブルバード』、できすぎる手前
あけましておめでとうございます。
今年も映画レビューを続けますので、どうぞよろしくおつきあいください。
昨年は残念ながら60本の新作映画しかレビューできませんでした。
ですので生意気に2011年の映画回顧、なんて記事をアップするのは控え(笑)、今年はいきなりレビュー記事からスタートすることにします。
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2012/01/05 12:28 |
『50/50 フィフティ・フィフティ』の微笑み返し
年明けには見に行くだろう『永遠の僕たち』といい、公開中の『私だけのハッピー・エンディング』といい、死に至る病に冒された若者の映画が続けて公開されているのは年末だからでしょうか?
まさかね(笑)。
軽口はさておき、今回のレヴューは5年後生存確率50%の癌に罹った若者の映画、『50/50 フィフティ・フィフティ』です。
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2011/12/31 10:46 |
『サラの鍵』、虐げられた女たちの系譜
父母と引き離され、いったんボーヌにある子供だけの収容所に入れられたサラ(メリュジーヌ・マヤンス)は、そこでレイチェル(サラ・パー)と知り合います。
サラは彼女に弟のミシェルを納戸に閉じ込めてきてしまったことを打ち明け、一緒に収容所から脱走する計画を立てるんですね。
そして彼女たちは、監視兵の助けもあって収容所を脱出することに成功します。
鉄条網を潜り抜け、葦の原を駆けていくふたり。
その様子がどこか『カラー・パープル』(1985年、スティーヴン・スピルバーグ監督)の姉妹を思い起こさせるわ...
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2011/12/30 17:52 |
映画『ワイルド7』、ユキ=フカキョンの不調和感
少年の頃、毎週少年キングに掲載される『ワイルド7』を楽しみに読んでいたファンのひとりです。
であれば、やはりこの期に及んでの実写化に違和感を覚えつつも、映画館に足を運ばないわけにはいきません。
もちろんだからといって原作の漫画と映画を比較しようという気持ちはまったくないんですが。
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2011/12/28 09:51 |
映画『リアル・スティール』、ロボットは鏡の中の自分を見たか?
映画が終盤を迎える頃、興味深いシーンがあります。
WRB(World Robt Boxing League)公式戦の前座試合に出場することになって、チャーリー(ヒュー・ジャックマン)とマックス(ダコタ・ゴヨ)がロボットとともに控え室にいる。
そこへチャンピオン・ロボットであるゼウスの所有者ファラ・レンコヴァ(オルガ・フォンダ)から呼び出しがあり、ふたりは彼女の特別室に向かうんですね。
ロボットはただひとり(?)控え室に残されます。
そのときロボットが鏡に映る自分に顔を向ける(ように見える...
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2011/12/26 11:21 |
映画『源氏物語 千年の謎』の桜の木、そして森田監督追悼
森田芳光監督の訃報が入ってきました。
昨夜のことだとか。
とても急な死で驚いております。
61歳、すでに人生80年の時代ですから、早すぎる死と言ってもいいのではないでしょうか。
僕は森田監督のあまり良い観客ではありません。
監督の作品を追いかけたのはたぶん『それから』(1985年)あたりまででしょう。
特に90年代、僕が映画から少し離れた時期を境に、森田監督の作品からは遠ざかってしまいました。
それでもたとえば若き日に『家族ゲーム』(1983年)を観た者としては、やはりその死の報に...
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2011/12/21 17:36 |
『恋の罪』、生態図鑑の先
映画の終盤に差しかかったところで、美津子(冨樫真)がいずみ(神楽坂恵)に向かって「言葉の肉体とは意味だ」というような言葉を投げます。
だからといって、まさか園子温監督が「言葉の肉体=意味」という等式を本当に信じているわけじゃないでしょう。
いや、信じていないからこそ女優に言わせることができたわけで、信じていたらできなかったんじゃないか。
そんな気がします。
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2011/12/17 21:30 |
『マネーボール』、紙コップにガム
この映画を見ながら考えていたのは、ひと昔、いやもっと以前なら、主人公のビリー(ブラッド・ピット)を演じていたのはロバート・レッドフォードだったかもしれないな、ということでした。
と言っても、特に理由があったわけではありません。
ビリーを演じるブラッド・ピットにレッドフォードを重ね合わせてみたら、とりたてて違和感を覚えなかったというだけのことです。
聞くところによるとレッドフォードは野球の特待生としてコロラド大学に進学した経歴の持ち主で、それならビリーを演じるのもさほど的外れじゃないんじゃな...
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2011/12/16 18:55 |
『ラビット・ホール』、夫はアスホール
息子を事故で亡くしたベッカ(ニコール・キッドマン)は、ある日事故の当事者である高校生ジェイソン(マイルズ・テラー)を見かけます。
その後、失った者として生きているベッカと失わせた者として生きているジェイソンは、次第に心を通わせることになるわけです。
で、ジェイソンは自分が描いていたSF漫画を完成させて、それを楽しみにしていたベッカのもとへ届けに来る。
そのとき初めて二人の関係を知ったベッカの夫ハウイー(アーロン・エッカート)は、度を失ってジェイソンに当り散らすんですね。
そこでたまりかね...
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2011/11/30 18:21 |
『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』、ブルボン家の血筋?
僕のような観客にとってこの作品を見る動機のひとつはミラ・ジョヴォビッチでしょう。
もちろん彼女が主役の映画ではありませんから、『バイオハザード』シリーズほどのアクションを望んだりはしません。
その程度の期待でミラの登場シーンを見れば、十分に楽しめる作品だと言えそうです。
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2011/11/26 08:34 |